自走式トイレ清掃ロボット「LadyBird」
姿はてんとう虫をイメージしたかわいらしいデザインで、ユニバーサル・シティーウォークでの実証実験でも人気者でした。
トイレ床面の清掃は従来、水を撒いてブラシがけし、水分を水洗い用掃除機で吸い込んでいます。本ロボットは、この一連の作業をロボット本体で一括して自動で行います。床に水を拭きつけながらブラシで磨きバキュームで吸い取る一連の作業を、狭いトイレ通路の中で小回り良く清掃する機構になっています。また、個室(和式、洋式)内や男性小便器の下及び周囲も清掃できるよう新たな技術開発を20年度に行いました。
コンセプト
- トイレ床の掃除機能
- 利用者とのふれあい・共存機能
- トイレ個室及び男性小便器下自動清掃機能
大きなSA(サービスエリア)では4~5名で3~4時間おきにトイレ清掃をしていますが、長時間働ける人材の確保が難しい上、特に床清掃は高齢の女性には力を要する重労働です。
そこで、床清掃をロボットが自動的に行う事で、昼間は現在の約半数のスタッフとロボットが共同で 清掃を行い、夜間はロボットだけで清掃を行い、苦渋作業の減少と少ない清掃スタッフで清掃品質の安定化する清掃プロセスが確立できます。
トイレ床は一般的な真空吸引掃除機だけでは汚れと臭いが除去できないため、ロボットは水を噴霧し、2つのブラシでタイルの汚れをはがし、スクイーズで汚水を掻き取り、バキュームで吸引し、汚れと臭いを除去し、快適性を維持させる事ができます。
人と共存するおしゃべり清掃ロボットがコンセプト。かわいい姿と頭を左右に傾けまばたきをする表情で親しみを持たせました。また、子供の顔の高さに合わせた触覚内のマイクに向かい「歌って」と言えば「音痴なので歌えません」と答える大阪的なユーモラスなおしゃべりや交通情報の提供を行います。
安全性と親しみやすさの両立をめざし、パトライトに変えて黄色の頭の触覚と真っ赤な背中の 星内蔵のLED が赤色と7色に点滅し周囲からの視認性を高めました。
また、清掃中は「ただいま掃除中です」と話し周囲に注意を促します。左右に動く頭とボディの隙間に子供の手が入っても怪我をしないように、隙間を広くし、モータのトルクを押さえています。走行速度は時速2kmと遅く、衝突時の衝撃が少ないうえ、カバーを筐体から浮かせ、人に当たった時の衝撃を吸収し、接触センサで停止します。
カバーは足元を深くして足を巻き込むことを防止しており、水を使った清掃が行える機能性と防水性があります。
19年度は、まずは広い面の清掃を目的に開発を行いました。20年度は、トイレ利用者なら誰しも気になる汚れが目立つ個室及び男性小便器下を全自動で清掃を行います。
個室清掃は、個室の入り口で位置認識をして、個室内部に入り込み、距離センサで周囲の状況を把握しながらアームを伸ばし複雑な形状の床面を清掃します。
小便器下も、スタート場所で位置認識をして、距離センサで便器や壁面との距離を測定しながらアームを伸ばし複雑な形状の床面の清掃をします。
機能
- 清掃機能
- 会話機能
水・薬剤の噴霧、ブラシによる水洗い、汚水回収、温風による床面乾燥、清掃部がアームで伸び狭い部分も清掃、自動運転機能、ラジコン運転、ラジコンで一度運転するだけで自動運転記憶
あらかじめ設定した会話文の音声認識及び対応した言葉を音声合成発声。 音声認識をした言葉に関連した項目をインターネットから検索し、webサイトの文章を音声で読み上げ
他分野への応用と可能性
- ショッピングセンターなど大型店舗向けロボット
- 清掃機能と巡回警備機能
- コミュニケーション機能
高速道路のPA(パーキングエリア)やSA(サービスエリア)のトイレ床面だけでなく、大型ショッピングセンターの清掃ロボットとしても活用できることが想定されます。
また、警報装置やその他警備機能(弊社実績「360°自動監視システム」参照)を搭載することで、店内の警備用中継器と連携して大型ショッピングセンターの巡回警備にも活用できると考えられます。
LadyBirdのコミュニケーション機能を更に強化し、無線を利用した遠隔制御機能を搭載することで、店舗案内やお知らせなど、様々なイベントの提供が可能になることが考えられます。
